タペストリーの簡単な作り方を解説!自作と業者依頼を比較

タペストリー(tapestry)は、インテリアやビジネスなど幅広い用途に使われています。古くは室内装飾のための織物でしたが、現在では布や合成紙に印刷された壁飾りも含まれます。
タペストリーは掛け替えが簡単で、室内の雰囲気を変えたり特別な空間を演出したりできる点がメリットです。この記事では、タペストリーを簡単に手作りする方法を解説するとともに、業者に依頼する場合と比較しながら、タペストリー作りのヒントを紹介します。
オリジナルタペストリーを作る手段
オリジナルタペストリーを作る方法はさまざまあります。布や紙などを使って文字やロゴ、写真、デザイン画などを活用すれば、簡単に自分好みのタペストリーを作れます。あるいは、紐や糸を結びながら模様を作っていくマクラメ編みという方法もあります。編み方にもたくさんの種類があるので部屋の雰囲気や用途に合わせてアレンジができます。
このほかに以下のような方法も考えられます。
- 手ぬぐいなどをそのまま活用する
- 黒板シートに好きな文字を書く
- ポケット付きの収納アイテムとして作る
- 季節感のある花を飾る
黒板シートはカットしやすく、クリップ式のハンガーとタッセルを取り付ければ完成です。チョークで文字やイラストをかくと、カフェ風で個性的なデザインを楽しめます。
大き目の布に棒と糸を取り付け、ポケット状に布を縫い付ける方法は、インテリアとしても収納アイテムとしても使えます。また、季節に合わせたリース風のタペストリーもおしゃれな空間を演出できるでしょう。
オリジナルタペストリーは、低コストで自分のセンスやアイデアを反映させることが可能です。次章では、自宅で簡単にタペストリーを作れる方法を紹介します。
タペストリーを自作する方法
自作でタペストリーを作る方法として、下記のように3点紹介します。
- ステンシルプリントで作る
- アイロンプリントで作る
- マクラメ編みで作る
それぞれの作り方について詳しく紹介します。
1.ステンシルプリントで作る
ステンシルプリントを用いて、手作りタペストリーを制作できます。この方法は、好きな文字やデザインを自由に布に描ける点がメリットです。
以下に必要なものと手順を詳しく説明します。
【用意するもの】
- ステンシルシート
- 布(お好みの色とサイズ)
- ハサミまたはカッターナイフ
- 絵の具またはカラースプレー
- マスキングテープ
- ネームペン(任意:文字を手書きする場合)
- 棒とひも

以上の材料は、100円均一ショップなどで手軽に準備できます。

【手順】
- 下準備として布の両端に棒を入れる隙間を作る
- ステンシルシートをデザイン通りに切り取る
- シートを布の上に置く
- 絵の具またはカラースプレーなどで振りかける
- ペイントが完了したらステンシルシートをはがす
- アイロンをかけて仕上げる
- タペストリーに棒と糸を取り付けて完成

ステンシルをお部屋の雰囲気を一層おしゃれに彩るタペストリーの出来上がりです。自分の好みに合わせたデザインでアレンジしてみてください。
2.アイロンプリントで作る
アイロンプリントペーパーとインクジェットプリンターを使って、手作りのタペストリーを作れます。
【用意するもの】
- 作りたいデザイン
- 家庭用インクジェットプリンター
- アイロンプリントペーパー
- アイロン
- 布
- 棒とひも
- ハサミと接着剤(必要な場合)

転写用のアイロンプリントペーパーは、100円均一ショップやホームセンター、ネット通販などで購入できます。タペストリーの布は転写可能なものを選びましょう。
【手順】
- 布を必要な形に切る【棒に巻き付ける部分に余白を残す)
- プリンターを使用してアイロンプリントペーパーに印刷する
- アイロンプリントペーパーの余白を切り取り、デザインを布に転写する
- 転写後、シートを冷ましてからゆっくりとはがす
- 布を裏返して丈夫に棒を巻き付けるようにして接着剤で固定する(下部も同様)
- 棒の両端に、ひもを結びつけて完成

アイロンプリントでタペストリーを作る方法は、布の素材とデザインに自由度があり、簡単にオリジナルアートを制作できる点が魅力です。
3.マクラメ編みで作る
マクラメ編みは、ひもを編み込んで模様を作る伝統的な手法ですが、現代ではタペストリーの他にもミサンガなどのアクセサリーやバッグ、コースターなどにも活用されています。
タペストリーを制作するための材料と手順について説明します。
【用意するもの】
- 紐
- バインダー(A4サイズ)
- メジャー
- ハサミ
- 大きめのクリップ(2個)
- 流木などの棒

紐は、好みの素材と太さを選びましょう。マクラメ編みの種類は多種多様です。基本の結び方である平編みを覚えると、さまざまなアイテムに応用が可能です。
【手順】
- 棒にひもを取り付ける
- 紐を中央部で折り、流木などの棒の下に置く(好みの数)
- 提げ紐を棒の両端に取り付ける
- クリップで提げ紐部分をバインダーに挟む
- 平結びで1段目を結ぶ
- 左外側の2本を休ませ、3本目から再び平結びを続ける
- 平結びを繰り返し、好みの長さで閉じる
- シンメトリーの部分を作り、バインダーから取り外して完成
マクラメ編みは紐の色やデザインを自分好みに変えられるため、個性的なタペストリーを作成したい方にとっておすすめの方法です。
タペストリーを印刷業者に依頼する
複雑なデザインや高品質の仕上がりを求める場合、自身でタペストリーを作るのは難しいケースもあります。その場合は、専門の業者に依頼してみましょう。
タペストリーの制作を印刷業者に依頼するメリットは、下記の3点となります。
- 家庭内プリンターよりも美しい発色や表現が可能
- さまざまなサイズや生地を選択できる
- 自由なカスタマイズオプションがある
印刷業者の場合、必要に応じて、両面印刷や特殊な仕上げ、取付用パーツの追加などの依頼も可能です。また、屋内はもちろん、屋外に設置できる生地を選べる点もメリットです。
タペストリーの制作を業者に依頼することで、専門的なサポートを受けつつ、高品質で魅力的なタペストリーを手に入れられるでしょう。用途や好み、予算などに合わせて選択肢を見つけてください。
オリジナルタペストリーの作り方を比較する
以下の表は、オリジナルタペストリーの作成方法のメリットとデメリットを比較したものです。
作り方 | メリット | デメリット |
ステンシルプリント | で自作
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アイロンプリント | で自作
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マクラメ編みで自作 |
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印刷業者に依頼する |
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ステンシルプリントとアイロンプリントは手作業で自由なデザインを作成できるメリットがあります。ただし、絵の具の扱い方やプリントミスに注意が必要です。
また、マクラメ編みは独自のアート作品を制作できる点が魅力ですが、時間とスキルが必要であると考えられます。
一方、印刷業者に依頼すると高品質な印刷物が得られ、オリジナルデザインを大量印刷できる良さがあります。しかし、費用がかかることとデザインデータが必要であることに留意する必要があるでしょう。
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以上の内容を参考に、インテリアや趣味などの充実を図れるタペストリー制作を選択しましょう。
オリジナルタペストリーの飾り方
オリジナルのタペストリーが作成出来たら次は実際に飾ってみましょう。
部屋のインテリアや間仕切りとして、ほかにもカーテンの代わりに使うなど用途によって飾り方が異なります。
画鋲で壁に飾る方法やハンガーにかけて飾る方法など、たくさんのアイデアがあり、こちらのコラムでは8種類の飾り方について解説していますので、ぜひ参考にしてみてください。壁に穴や傷をつけない方法もご紹介しています。
オリジナルタペストリーの保管の仕方
タペストリーをいくつか作成すると今度は収納場所に悩むことがあります。100円ショップなどで揃えられる材料を使って収納することができますので、こちらのコラムを参考にしてみてください。大量に収納する方法、見せながら収納する方法、収納しながら持ち運ぶ方法について紹介しています。収納時に併せて知りたいタペストリーのお手入れ方法も解説しています。
まとめ
オリジナルタペストリーの制作は、インテリアをおしゃれに飾る素敵な方法です。
手作りでタペストリーを作成する場合、自由なデザインやカスタマイズが可能ですが、それぞれの方法におけるデメリットについても注意が必要です。一方、印刷業者に依頼すれば、自分で作成するよりも高品質なタペストリー制作が可能ですが、コストとデータ提供が課題になります。
オリジナルタペストリーを作る場合は、用途や予算などに合わせて方法を選び、個性的なタペストリーで彩りのある空間を演出しましょう。