ターポリンとはどんな生地?横断幕の素材の選び方
応援している選手のため、部活を頑張る子供たちのため、集客率・認知度アップのため…
いわゆる“横断幕”を作りたい人や理由はさまざまです。
横断幕の製作にあたって、まず悩むのが「生地選び」ではないでしょうか。
横断幕の生地は素材や厚み・用途により複数の種類があり、どの生地が作りたいものに適しているか、なかなか判断が難しいところです。
そこで、横断幕におすすめの素材として「ターポリン」をご紹介します。
横断幕を初めて作る人も作ったことがある人も、ターポリンの特性を知って素敵な横断幕を作ってみませんか?
ターポリンとは
数ある横断幕の素材でも人気のある「ターポリン」とはいったいどのような生地 なのか、詳しくご紹介します。 まずターポリンとは、「ポリエステル製の布を、軟質の合成樹脂で挟んだビニー ル素材の生地」を指します。 雨風に強く、耐久性にすぐれているのがターポリン の特徴で、 横断幕以外の用途としては看板や屋外テントや工事現場のシートなど にも使われています。 薄くて軽い布生地であるトロマットより生地に厚みがあり、防水性にも優れているため、数年間屋外に掲示できる耐久性があります。 横断幕以外でも、この耐久性と耐水性を活用し、バッグやリュックによくターポ リン生地が使用されています。
■ 防炎性
不特定多数の人が出入りする施設や建築物では防炎加工の施されたものを使用することが消防法第8条の3で義務付けられている場合が多く、特に高層建築物(高さ31m以上)・地下街・劇場・旅館、病院、飲食店・ガソリンスタンド、商業施設・イベント会場などで防災加工を施したものでないと使用できない事が多くあります。
横断幕によく使われるターポリンはポリエステルという化学繊維でできている繊維製品です。 ポリエステルそのものは比較的燃えにくい素材ではありますが、全く燃えないというわけではありません。 被害を少しでも食いとめるために、万が一火がついても最低限の焦げや溶けることで延焼を防ぐことができる「 防炎加工」が、弊社のターポリンには施されております。法令により防炎シールがご入用の場合はお申し付けくださいませ。
■ 耐久性
ターポリンは弊社で扱う横断幕で扱われる生地の中でも耐久性に優れています。防水性もあるので雨風に強い事や、色褪せしにくい事が最大の特徴です。日当たりや屋内か屋外かなど、使用状況により異なりますが、1年以上の常設でも問題なくご使用いただけます。長期的に使用する場合におすすめの生地です。
ターポリン生地の種類
■ ターポリンには1類と2類がある
建築工事で使用するシートにはその性能(引張強さや耐貫通性・防炎性など)が、JISA8952「建築工事用シート」により厳格に規定されています。
その中で、シート単体で落下物による危険防止の目的に使用されるものを1類、シートと金網を使用して落下物による危険防止に使用される「2類」の2種類に分類されます。
工事や建築現場以外のご使用の場合は、2類のシートでも、十分汚強度があります。
■ 生地の種類
ターポリン
ポリエステルを合成樹脂で加工した、いわゆる基本のターポリン素材です。仕上がりの色も鮮やかで、防炎加工も施されています。ターポリンの中でも汎用性が高く、いろいろな場所で使用されています。
◎特徴…マットな風合いで鮮やかな発色(光沢なし)
◎主な用途…屋内外の掲示物、応援幕
メッシュターポリン
生地に細かい網目が入っているため軽く、なおかつターポリンのため強度があります。風が強い高所の建築現場などでの大型広告を掲示する際に適しています。
◎特徴…メッシュ加工で軽い
◎用途…建設現場等、屋外の大型広告
グロスターポリン
「グロス」とは光沢のことを指します。テカリを抑えた加工になっているため視認性に優れており、屋外のバナー(広告)、懸垂幕などで活躍しています。
◎特徴…写真も鮮やかに印刷可能(光沢あり)
◎主な用途…屋内外の掲示物、応援幕
遮光ターポリン
通常のターポリンを2枚重ねて、その間に黒い布を挟んだ生地です。遮光性に優れているため裏面が透けません。表と裏、両方に違ったデザインの写真やイラスト・文章などを印刷したい場合に使用されます。
◎特徴…遮光性が高く、裏面が透けない
◎主な用途…飲食店等の屋外広告
■ 生地の種類によるメリットとデメリット
ターポリン生地のデメリットは重さです。布生地であるトロマット生地が、重さが約160g /m2(※防炎なしの重さ)なのに対し、ターポリン生地は、重さが380g /m2です。(こちらは防炎加工済み)
サイズにもよりますが、長距離の持ち運びが生じる際は、軽い素材を使用いただく事をお勧めします。長期間常設する場合は、一度取り付ければ良いだけなので、耐久性の高いターポリンで作成する事をお勧めします。
また、ターポリンのメリットは、トロマット生地が布生地であるのに対して、 ターポリン生地はビニール素材なので雨風に強く、取り外しが容易でない高所などの屋外への常時設置に適しています。
光沢もあるので、写真の印刷が鮮やかにされたい方やショッピングモールやイベント会場などの屋内で利用をされたい方にもオススメです。
生地に小さな穴が開いていることで、通気性が抜群で、遠くからでも視認性に優れ、風の強い高所や大型工事幕や広告幕に適したメッシュターポリン生地もございます。
遮光性が高く裏面が透けない、両面に印刷できる遮光ターポリン生地もあり、使用用途に合わせ生地を選択出来る所もメリットの一つです。
■ 横断幕の生地の選び方
\ 横断幕・垂れ幕・懸垂幕を作成を検討中の方へ/
作成費用がどれくらいかかるか 調べてみる■ 屋内での使用なら…
屋内の使用で、長期間取り外す必要がないものであれば、高い耐久性で定評のあるターポリンが使われることが多いです。 体育館などでスポーツの応援やイベントの告知などに利用されます。 また、屋内の飲食イベントでは防火対策が必須のため、防炎加工のあるターポリンの横断幕が多く使われています。 もし、室内用の横断幕で頻繁に持ち運びをする必要があるのであれば、軽くてコンパクトに折りたたみ可な素材である「トロマット」もおすすめです。
■ 屋外での使用なら…
屋外で使用する横断幕は、ハトメ加工を施して紐で固定し長期間取り外さないことが多いため、
屋外スポーツ用・屋外イベント用
として好まれるのはやはりターポリンといえます。
他にも飲食店でタペストリー状の幕を飾るのであれば、発色が鮮やかでメニューの写真などが
おいしそうに見えるグロスターポリンは最適です。
また「営業日」「休業日」など、表と裏で文字やデザインを変えたい場合には、
裏面が透けない遮光ターポリンがよいでしょう。
<耐久性のある厚手のターポリン>
<通気性のあるメッシュターポリン>
学校や役所などに横断幕を掲げる場合は、告知やスローガンなどの懸垂幕を 長期間に渡って屋外に掲示することが多いためさらに耐久性が必要とされます。 このケースでは、雨風に強い厚手のターポリン素材が好まれます。 逆に建設現場や風が強い場所では、マンションなどの告知で最大サイズの横断幕を高所に掲げることもあるため、 強風でも通気性があり煽られたりしないメッシュターポリンがおすすめです。
ターポリンの加工について
ターポリンの横断幕は、様々な加工が可能です。弊社の横断幕は、無料でハトメ加工や、周囲ロープ縫込み加工、袋縫い加工を施す事が可能です。
※ハトメ個数・位置を指定する場合、+税込220円別途費用が発生いたします。
■ ハトメ加工
裏にレザーを縫い付け、非常に丈夫!
サイズ:外径18mm・内径10mm
■ 周囲ロープ縫込み加工
全商品、ロープを生地周りに縫込み補強!4辺を補強するので強度に非常に優れています!
■ 袋縫い加工
棒を通せるように生地を折り返して袋状にする加工です。ハトメ加工の追加も可能! ※棒は付属しておりません。
ターポリンの保管・お手入れ方法
ターポリンの横断幕は、丈夫なため長期間使用することが可能ですが、雨風による経年劣化はやはり避けられません。 ですが、適切なお手入れをすれば劣化をある程度防ぐことができ、より長く横断幕を使うことが可能です。 横断幕を長持ちさせるコツは、保管とお手入れにあるといえます。
■ ターポリンの保管方法
ターポリンの横断幕は、素材が固く折りたたんでの保存はインクが剥がれる可能性があるため厳禁です。 もし長期間使わないということであれば、印刷面を内側にして筒状に丸めて保管をすることが鉄則です。 さらにターポリンは日光に強いとはいえ、劣化を防ぐためには冷暗所での保管がベターといえます。
■ ターポリンのお手入れ方法
屋外でターポリンの横断幕を使うと、雨風にさらされるため、どうしても汚れがちです。
もし汚れが気になったら、柔らかい濡れた布でやさしく拭き取るようにしましょう。
プリント面はインク剥がれの原因となるため、ゴシゴシこすることはNGです。
このように、ターポリンにはさまざまな種類があり、屋内外問わずいろいろなシチュエーションで大活躍できる素材といえます。皆さんもぜひ、ターポリンの利点を生かしたオリジナルの横断幕を作ってみてください。
今回はターポリンについてご紹介しましたが、費用を安く抑えたい!屋内で短期間の使用を予定している場合には、トロマット・テトロンツイル・テトロンポンジといった布生地でも横断幕を作成できます。
弊社の取扱い生地の一覧ページで生地の詳細を確認できますので、是非参考にしてみてはいかがでしょうか?
また、弊社ではターポリンを使用した商品として、横断幕以外にも、吸着ポスターや吸着シートといった商品も取扱いしております。ぜひ、ターポリンの利点を生かしたオリジナルの商品の作成をご検討ください!
はじめて幕を作られる方へ!
横断幕を作る為には、ご予算やご使用の用途に合わせて、
生地や作り方をお選びいただく必要がございます。
まずは、横断幕をどうやって作るのか・どんな加工ができるのかなど
詳しく知りたい方は下記ボタンからはじめての方向けのご案内をご覧ください。