タペストリーの素材と選び方
タペストリーは、インテリアや広告宣伝、イベントの装飾やスポーツの応援など、多彩なシーンで活躍するアイテムです。活躍シーン同様に、タペストリーの素材となる布にも様々な種類があります。
この記事では、タペストリーの生地として使われている代表的な素材を紹介しています。生地の質感や見た目、価格と併せて、印刷したらどのように見えるのか、どういった場面で使われているかを知り、予算や用途に合わせた素材選びをしましょう。
高級感のあるスエード素材
▼スエード
こちらでご紹介するスエードは、動物の皮を加工したリアルスエードではなく、フェイクスエードとも呼ばれるポリエステル素材の化繊生地です。表面が起毛しているので、しっとりとした滑らかな光沢と柔らかさを感じられます。生地は比較的薄めですが、透け感はありません。
スエード生地はインクの発色が良く、写真やイラストを色鮮やかに印刷することが可能です。
生地の特性上、雨風に晒される屋外での使用にはあまり向いていません。高級感と耐久性もあるので、長期間飾るインテリアや愛蔵しておきたいファングッズなどにおすすめです。
▼遮光スエード
遮光スエードは、先ほどご紹介したスエードに遮光材を挟んだ生地です。スエード生地同様に高級感のある光沢と柔らかさを持っていますが、スエードよりはやや光沢が弱く感じられます。
遮光スエードも、色鮮やかな印刷が魅力です。加えて、スエード生地と遮光材を重ねるという構造上、スエード生地よりも耐久性が高くなっています。両面印刷ができるので、店頭の窓ガラスに吊るして店外と店内の両方にアピールしたり、表と裏で別々のデザインを印刷してリバーシブルとして使うこともできます。スエードと同じく、屋内での使用に適した生地と言えます。
安価で手軽な布素材
▼テトロンポンジ
テトロンポンジは、ポリエステルで作られた布素材です。糸が細いので非常に薄く、サラッとした質感をしています。
本来ポリエステル素材は印刷の裏抜けが少ない生地ですが、テトロンポンジの場合は裏からでもデザインが見えるほど透けてしまいます。他の生地と比較すると耐久性も低いため、雨風にさらされる屋外で使用するのであれば3ヶ月程度で交換しなければなりません。リーズナブルに作成できるため、季節やメニュー、イベントやキャンペーンによって交換する店頭ののぼり旗やタぺストリーなどでよく使われています。
▼トロマット
トロマットもポリエステルの布素材ですが、テトロンポンジと比べて印刷しても裏抜けせず、インクの発色も鮮やかです。テトロンポンジよりも丈夫で約0.32mmの厚みがあるので耐久性が高いです。
壁などに飾るタペストリーや横断幕として使われています。丸めたり畳んだりして気軽に持ち運べる軽さもトロマット生地の特徴の一つです。
屋外でも使えるビニール素材
▼ターポリン
ターポリンは、ポリエステル繊維の布を2枚の合成樹脂で挟み込んで作ったビニール素材の生地です。厚さ約0.35mmと、先ほどご紹介したトロマットと同程度の厚みですが、ターポリンの方が重量があります。ビニール素材なので少し光沢があり、印刷も綺麗です。
ターポリンは、テントにも使用されている丈夫な生地です。耐久性、耐水性に優れているだけでなく、日差しによる焼けや色あせも少ないという特徴があります。そのため、屋外に設置する広告や装飾、キッチンカーの看板代わりにおすすめです。
ターポリンには、光沢を加えるグロス加工、燃えにくい防炎加工を施したものもあります。その他にも、風が抜けるメッシュターポリン、光を通さない遮光ターポリン、壁などに繰り返し貼れる吸着ターポリンなどでタペストリーを作ることができます。印刷会社によって加工の有無や生地の取り扱いは異なりますので、用途によって選びましょう。
水に強いユポ素材
ユポ素材は、合成樹脂で作られた紙に似た素材です。厚さには様々な種類がありますが、いずれもしなやかで滑らかな質感です。発色が良く、ハリのある仕上がりになります。紙といっても一般的な紙とは異なり、水に濡れても破れにくく、インクも滲みません。ユポ素材のタペストリーは、壁面装飾やポップ、看板代わりにも使用できます。
屋外でも設置できますが、長く使いたいのであればラミネート加工をしておくことで耐久性を上げられます。弊社では、グロスラミネート加工、マットラミネート加工を施したユポ素材を取り扱っています。グロスラミネート加工の場合は、光沢感が一層強くなり、食べ物の写真などを艶やかに印刷することが可能です。マットラミネート加工の場合は、光沢が控えめになりしっとりと上品なイメージのタペストリーになります。
タペストリーの素材別価格
これまで解説したタペストリーの素材別に、弊社での価格を以下にまとめました。いずれもタペストリーを1枚作成した場合の価格になります。5枚以上作成する場合は価格が変わりますので、より詳細な価格はサイトをご確認ください。
テトロンポンジ | トロマット | ターポリン | ユポ | ユポのラミネート加工 | スエード | 遮光スエード | |
ショート | 1,390円 | 2,310円 | 3,755円 | 4,505円 | 5,895円 | 6,530円 | 9,935円 |
レギュラー | 1,965円 | 2,890円 | 4,620円 | 5,545円 | 6,355円 | 6,760円 | 12,130円 |
ワイド | 3,065円 | 3,985円 | 6,645円 | 9,125円 | 10,800円 | 10,630円 | 21,945円 |
A0 | 2,195円 | 3,465円 | 4,775円 | 5,640円 | 6,700円 | 8,320円 | 16,170円 |
A1 | 1,390円 | 2,310円 | 3,620円 | 4,335円 | 5,720円 | 6,470円 | 9,820円 |
A2 | 1,390円 | 2,310円 | 2,890円 | 3,330円 | 4,105円 | 5,430円 | 7,740円 |
B0 | 3,180円 | 4,105円 | 5,775円 | 8,375円 | 9,530円 | 11,900円 | 22,525円 |
B1 | 2,195円 | 3,120円 | 4,335円 | 4,910円 | 5,950円 | 8,085円 | 12,705円 |
B2 | 1,390円 | 2,310円 | 3,295円 | 3,755円 | 4,565円 | 5,775円 | 9,240円 |
B3 | 1,390円 | 2,310円 | 2,750円 | 3,180円 | 3,985円 | 5,545円 | 7,395円 |
まとめ
ここまでお伝えしたように、タペストリーに使用できる生地には様々なものがあり、それぞれ質感や耐久性、価格は異なります。
※価格はショートサイズタペストリー(縦 90cm× 横 60cm)で比較
目的や予算に合わせてタペストリーの生地を選べるように、記事内に記載したポイントを参考にしてみてください。