体育祭で目立って盛り上がる応援旗デザインのコツ!
体育祭でクラスやチームの応援旗を作ることになった時、「大会が盛り上がりチームをやる気にさせるような旗にするには、どのようなデザインが良いのか迷っている」という方もいるのではないでしょうか。
このコラムでは、体育祭の応援旗を作る上でポイントとなるデザインのコツやアイデア、映えるキャッチコピーや実際のデザインイメージをご紹介しています。これから応援旗づくりを行う方にとって、参考になるような情報を具体的にまとめているので、ぜひ最後までご覧ください。
応援旗は配色やレイアウトが大切
応援旗をデザインする際には、まず初めに色や配色、全体のレイアウトを考える必要があります。デザインといっても、難しく考えずに基本的なポイントを押さえれば大丈夫です。まずは、色選びやレイアウトづくりのコツを簡単にご紹介していきます。
色のイメージとモチーフ
オリジナルの応援旗を制作する場合、まずはメインカラーを決めましょう。クラスやチームで既にイメージカラーなどが割り振られている場合は、それをメインカラーとして考えるとよいでしょう。メインカラーは背景などで使用する他、文字色やモチーフの色との相性にも関わるため、デザイン全体の印象に大きく影響します。
また、色にはそれぞれ固有のイメージがあり、相性の良いモチーフがあります。色がすでに決まっている場合は、その色がどのようなイメージを持っておりどのようなモチーフと結びつきやすいのか調べておきましょう。以下の表では、代表的な色のイメージとモチーフの例をまとめています。
色 | イメージの例 | モチーフの例 |
白 | 清潔・純真・無垢 | 雲・白馬・ペガサス |
赤 | 熱血・闘争心・情熱 | 炎・太陽・フェニックス |
青 | 冷静・さわやか・クール | 空・サメ・マーメイド |
黄 | 明るい・元気・躍動 | 日光・蜂・トラ |
緑 | 調和・いやし・安らぎ | 山・カメ・龍 |
紫 | 上品・神秘的・高潔 | 花・蝶・魔法 |
メインカラーが決まれば、色の相性などを考えて配色についても考える必要があります。デザインにおいて色の相性や組み合わせにはさまざまなコツや考え方がありますが、ここでは基本的な3つの配色を抑えておきましょう。
・無彩色
無彩色とは、明度のみ持っているカラーのことで、白・黒・グレーのことを指します。無彩色のみで配色を行うと、シックで落ち着いた印象を与える一方、デザインによっては冷たく無機質なイメージになることもあります。無彩色は他の色となじみやすいため、組み合わせて使うことでスッキリとした都会的なデザインに仕上げることもできます。
・補色
補色とは、色同士の関係で反対に位置する色合いのこと。例として、赤と青緑や青と橙色などの色の組み合わせがあげられます。補色を組み合わせることで、文字やロゴなどを目立たせることが可能です。メインカラーに設定した色と補色の関係にある色をアクセントなどに取り入れるなど、効果的に使えば応援旗を目立たせることができます。
・同系色
同系色は、似た色同士のことです。赤とオレンジ、緑と黄緑などの組み合わせが例として挙げられます。同系色を使うことで、全体的に色のイメージが統一されたまとまりのあるデザインになりますが、近い色を使いすぎるとぼやけた印象になることもあるため、色選びや配色のバランスには注意が必要です。
なお、デザインの基本として、使用するカラーを3色程度にすると良いとされています。応援旗のデザインにおいても、色を多用しすぎるとかえって見にくくなり、雑多な印象となってしまう可能性があるので、選ぶ色はよく吟味しましょう。
レイアウトを決めてから取り組もう
応援旗で使用する色やモチーフが決まったら、続いてレイアウトを考えていきます。こちらではレイアウトを考えるうえでのコツを、2つご紹介します。
・旗に入れる情報を全てまとめる
まず、応援旗に入れたいモチーフ・クラス番号・四字熟語などの情報を、紙やボードに書き出して全てまとめましょう。先にデザインに入れる情報を全て出しておくことで、どこに色や文字、モチーフを配置するかイメージがしやすくなります。また、情報をまとめていく過程で新しいアイデアも生まれやすくなります。
・伝えたい情報に優先順位をつけることが大切
応援旗に入れる情報をまとめたら、伝えたい情報に優先順位をつけていきましょう。優先順位が高い程、大きく表示したり色にアクセントをつけたりして目立たせる必要があります。例としては、チーム名を中心に大きく置くならロゴは控えめにする、モチーフやイラストを大きく描く場合はチーム名や文字を小さくしたり色を変える、などが挙げられます。
応援旗は文字や言葉にもこだわろう
カラーやモチーフが決まったら、応援旗に入れる文字や言葉を選んでいきましょう。四字熟語・キャッチフレーズ・クラス番号など、応援旗に書く文字はさまざまあるので、体育祭やチーム・クラスによりふさわしい言葉やイメージがあるか、みんなで出し合ってみましょう。選んだ文字や言葉の書き方にこだわることも、印象に残る応援旗づくりには重要です。
応援旗に使えるキャッチフレーズ
応援旗やチームのスローガンでよく使われている、四字熟語やキャッチフレーズを以下にまとめました。ぜひ参考にしてみてください。
四字熟語の例 | 熟語(二字)の例 | キャッチフレーズの例 |
電光石火 | 希望 | 勝利を掴め |
威風堂々 | 団結 | 君ならできる |
一騎当千 | 勝利 | ベストを尽くせ |
百花繚乱 | 優勝 | 燃え尽きろ |
虎視眈々 | 友情 | 全力で楽しもう |
獅子奮迅 | 熱血 | Do your best |
風林火山 | 不屈 | Never give up |
一致団結 | 闘志 | You can do it |
切磋琢磨 | 挑戦 | Believe in yourself |
七転八起 | 疾風 | Step by step |
四字熟語については、こちらの記事で応援に使える50種類をご紹介していますので、合わせてご覧ください。
文字の書き方も大事
目立つ応援旗を作り、体育祭で仲間に届けたいメッセージをしっかり伝えるには、言葉選びだけでなく文字の書き方も大事になってきます。応援旗の文字を書くときに覚えておきたい4つのポイントを確認しておきましょう。
・フォントを意識してみる
世の中のあらゆるデザインには、イメージに合わせてさまざまなフォントが使用されています。WEB上でどのようなものがあるか調べることもできるので、応援旗に合いそうな物があれば参考にして書いてみるのも良いでしょう。
・縦書きや横書き、斜めにも書ける
文字の印象は縦に書くのか、横に書くのかでも大きく変わってきます。文字を斜めに書いたり、クロスさせたりすることで、より印象に残りやすくオリジナル性の強い応援旗になります。取り入れるモチーフが隠れてしまわないように工夫することも大事です。
・文字の色や縁取りも考える
メインカラーに合わせ、文字色や縁取りも考えてみましょう。先ほど配色について紹介した通り、メインカラーと反対の関係にある補色に近い色を使うなど、配色のコツを押さえた色選びを行いましょう。色同士が主張し合ってチカチカしたり、ぼんやりした印象になってしまったりする場合は、無彩色などをフチや影として入れることで、文字を際立たせることができます。
・数字を漢数字や大字で書く
個性を出すために、数字を漢数字や大字で書くこともおすすめです。例えば、3年3組や3-3などの表記を「参ノ参」とすると印象が変わります。和をモチーフにしたデザインや、熟語など漢字のメッセージを取り入れる場合は、漢数字や大字を使うことでイメージを統一することができるでしょう。
大字は下記の様に表されます。
数字 | 0 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 |
大字 | 零 | 壱 | 弐 | 参 | 肆 | 伍 | 陸 | 漆 | 捌 | 玖 | 拾 |
この他に、100は佰、1000は仟、10000は萬と表記されます。
デザインに取り入れられるアイデア
応援旗のカラーやモチーフ、文字などの他にも、デザインに取り入れられる要素やアイデアはたくさんあります。応援旗をより印象深く個性のある物にしたい方は、ぜひ参考にしてみてください
・キャラクターや有名人を描く
応援旗のデザインに旬のアニメ・映画のキャラクターや有名人を取り入れると、それだけでインパクトが出ます。キャラクターや有名人そのものではなく、セリフ・ロゴ・シルエットを入れるのもおすすめです。
・企業やお菓子のパッケージを参考にする
有名な企業のロゴや、お菓子のパッケージをもとにした応援旗デザインにしてみるのも良いでしょう。企業名・商品名・企業や商品のキャッチフレーズを応援メッセージに変えるなど、アイデア次第でオリジナルの応援旗を作ることができます。
・似顔絵や学校独自のネタを取り入れる
応援旗にクラスの先生やメンバーの似顔絵を描けば、体育祭で目立って盛り上がるでしょう。また、先生の口癖やクラス独自の造語など、学校ならではのネタなどを取り入れることで、応援旗のオリジナル性を増すことができます。
応援旗のデザイン例
最後に、ここまでご紹介してきた配色や文字、モチーフを使用した応援旗の例をご紹介します。
それぞれデザインのポイントについても解説しているので、モチーフの配置や配色、文字の見せ方など、ぜひ参考にしてみてください。
・赤色に合わせたモチーフ(不死鳥)と四字熟語を使ったデザイン
チームカラーが赤の場合などに、色に合わせて不死鳥のイラストを入れて、イラストの邪魔にならない位置に四字熟語を大きく配置して目立たせています。不死鳥のイメージに合わせて背景には炎の様な模様を描き、全体の配色を赤・黄・オレンジの同系色で統一しています。
・青色に合わせたモチーフ(龍)と熟語、大字を使ったデザイン
チームカラーが青の場合などに、色に合わせて龍のイラストを入れて、文字が目立つよう白い影をつけた黒文字でシンプルな熟語を書いています。また、クラスを大字(漢字)で書くことで、龍が持つ和のイメージや熟語と相まって全体のまとまりやかっこよさを演出しています。
・英語のメッセージと補色を意識したシンプルなデザイン
英語のメッセ―ジをメインにしつつ、イラストなどを入れない分地味にならないように、背景に使用した黄色の補色である青や目立ちやすい黒を入れたり、図形を散りばめたりしてアクセントをつけています。シンプルさをいかした配色やデザインで、メッセージがよく目立つスタイリッシュな印象になっています。
・キャラクターを取り入れて配色を意識したデザイン
できるだけ目立つようにキャラクターを大きく入れつつ、キャラクターのイメージカラーである緑を背景に選択。色が短調でつまらなくならないように、背景の緑は明るいものと暗い物を使用し、文字には緑色と相性の良い黄色を選んでいます。黒の縁取りや文字でアクセントを加えて、更に読みやすく目立つようにしています。
・お菓子のパッケージをイメージしたデザイン
チョコレートの外箱のデザインをベースに、配色やフォントにあわせて学年やクラス、スローガンを取り入れることで、アイデア性のある面白いデザインに仕上げています。
・担任の先生の似顔絵を入れたデザイン
学校の人同士だからこそ伝わる先生の似顔絵をメインに大きく描いて、パッと見ただけでも印象強い個性のあるデザインにしています。文字はイラストに負けないように筆文字で力強く強調することで目立たせています。またイラスト以外に色をあまり使わず白と黒の無彩色でまとめることで、似顔絵が目立ちつつも全体的にまとまった印象になっています。
まとめ
今回は、体育祭で目立つ応援旗のデザインをするために必要な、色・配色・モチーフ・四字熟語やキャッチフレーズ・デザインに活かせるアイデアなどをお伝えしてきました。
お伝えしたコツやポイントを押さえれば、本格的なデザインの知識や経験が無くても体育祭で盛り上がる応援旗を作成することができます。この機会にぜひ、応援旗のデザインに挑戦してみてください。