看板のレイアウトを作成するコツは?目を引きやすいデザイン例も紹介

看板はお店の顔とも言えるので、特にこだわりたいですよね。街で見かける看板はたくさんありますが、目を引く看板とあまり印象に残らない看板もあります。目を引く看板を作成するためにはレイアウトが重要になってきます。どんな点に注意すれば人の注目を集める看板ができるのか、コツをいくつか紹介するので看板を作る際の参考にしてください。
看板のレイアウトとは
レイアウトとは、物の位置をどこに、どんな風に配置するかを決めることです。新聞や雑誌、ポスターなどの紙面で文字や図を割りつけて形を整えたり、インテリアで家具の位置を決めるときやスマホやパソコン画面のデザイン編集をしたりするときなどさまざまな分野で「レイアウト」という言葉が用いられます。
看板におけるレイアウトとは、看板を構成する文字やイラスト、写真などをどのように配置するかということです。看板を見た人が瞬時に情報をインプットできる自然で美しい視線移動の流れを作ることが重要です。そのためには看板を構成する要素のレイアウトを考える必要があります。
「看板のデザイン」と「看板のレイアウト」の違いは何でしょう。デザインは配色や文字のサイズ、写真やイラストに何を選ぶかなどさまざまな要素について考えることを表します。一方でレイアウトはデザインを設計するうえで決めたパーツをどのように配置するかを表します。レイアウトはデザインの中の一つの要素と言えるでしょう。
看板のレイアウトを考えるうえでのコツ
ただ文字などの要素を適当に配置しただけでは、目を引く看板を作成することは難しいでしょう。看板のレイアウトを考えるときにはいくつかのコツを抑えておく必要があります。
①看板を設置する目的を決める
まずはなぜ看板が必要なのか、設置する目的を決めましょう。目的や設置場所によって、看板の種類やサイズもどんなものを選ぶかが決まってきます。誰に対して何をアピールしたいのか、目的が定まっていると看板に載せる情報も絞られ、レイアウトを考えるうえで軸がぶれにくくなります。
②上下左右を揃えて余白を作る
文字や画像、図などの上下左右を揃えて余白を作ると美しいレイアウトになります。上下左右に要素が整列していると、実際は線で囲われていないのにまるで目に見えない線で囲われているかのように見え、情報が読みやすくなります。
反対に要素がバラバラだと、人は美しさを感じず読む気持ちが低下する可能性があります。

③縦長の場合は重心を上にする
縦長の看板を作成する場合は重心を上にしましょう。重心を上にするとは、上にある要素を重くするということです。具体的にはレイアウトの上側にある文字を大きくしたり、レイアウトの範囲を大きくしたり、余白を広くしたりすることです。余白もレイアウトを構成する要素の一つなので注意しましょう。
反対に要素を軽くするとは、文字を小さくしたり、レイアウトの範囲を小さく、余白を狭くしたりすることです。
書店で平積みされている本の表紙を見てみると重心が上になっているものが多いことに気がつくでしょう。
重心を上にした方が良い理由は人の視線移動の法則が関係しています。人の視線移動の法則は主に「Zの法則」「Fの法則」「Nの法則」の3つがあります。人はそれぞれのアルファベットの形のとおり視線を動かす傾向にあるという意味ですが、看板の視線移動には「Zの法則」が使われるのです。
上から下に視線が移動することを考えて、上重心にすることが違和感なく読んでもらえる秘訣と言えます。

④伝えたい内容を大きく表示する
看板の中で一番伝えたい内容を大きく表示します。最初に決めた「誰に何を伝えたいか」、その目的は看板の構成要素の何を一番大きく表示すれば達成できるでしょうか。看板に載せたい情報の中でも優先順位を決めてレイアウトを決定することが大切です。
レイアウトの中で一部を大きく表示することは、デザインの「対比」と呼ばれています。デザインには「近接」「整列」「反復」「対比」の4大原則があります。
◆デザインの4大原則
- ①近接 関連する要素を近づけてグループとしてのまとまりを作ること
- ②整列 関連する要素を整列させて見やすくすること
- ③反復 同じ要素を繰り返すことでデザインに一貫性を持たせること
- ④対比 要素に強弱をつけて優先順位を明らかにすること

人は看板などの対象物を見たときに一瞬ですべての情報を理解することはできません。一番目立つものから順番に認識していくので、一番目にしてほしいものの画像や文字を大きく表示することでアイキャッチにして、その他の情報と対比させましょう。
優先順位に応じて要素にコントラストをつけることが目を引く看板を作るコツになります。
⑤設置場所にあわせて配色や素材を選ぶ
看板は設置場所にあわせて配色や素材を選ぶと周りの環境との一体感が生まれます。
看板は様々な素材で作成することができます。例えば森の中のカフェに立て看板を設置する場合、木材や黒板などに手書きで店名やメニューを描くと周りの環境と調和した温かみのある雰囲気になるでしょう。
お店のコンセプトに合った看板を作成することで、より魅力的な演出ができます。
人目を引きたいがために、周りの環境を無視して目立つ色や写真を使った看板などは、かえって見た人に違和感を与え、印象が悪くなる可能性があります。また、昼と夜では看板の色の見え方も変わるため、事前に確認しておくことが大切です。営業時間が主に午前中から夕方頃までのお店は明るい日中に見やすい配色にし、居酒屋など夜営業するお店は暗い中でも視認性の高い配色にすることが重要になってきます。
配色についてはこちらの記事で詳しく説明しています。どんな配色が視認性が高くなるのか、昼と夜の場合でおすすめの色の組み合わせを知りたい方はぜひご覧ください。
目を引きやすい看板のデザイン例
目を引きやすい看板のデザイン例を3種類ご紹介します。看板のデザインを考える際の参考にしてください。
▼看板のデザイン例①

▼看板のデザイン例②

▼看板のデザイン例③

看板として役立つ商品紹介
横断幕・懸垂幕キングで販売している商品の中で、看板として役立つ商品を紹介します。
設置場所や目的に応じて適した看板を選ぶと良いでしょう。
商品 | 特徴 | 参考価格※ | 商品画像 |
看板幕 |
|
4,855円 | (税込)~![]() |
A型スタンド 看板 |
|
1セット20,735円 | (税込)~![]() |
A型のぼり 看板 |
|
1セット8,800円 | (税込)~![]() |
駐車場看板 |
|
3,190円(税込)~ | ![]() |
のぼり旗 |
|
517円 | (税込)~![]() |
※価格は2023年7月時点の情報です。
まとめ
看板のレイアウトを作成する際は、まず目的を明確にしておきましょう。作成のポイントは、上下左右を揃えて縦長の場合は上重心にすること、看板の構成要素に優先順位をつけて一番伝えたい情報を大きく表示することです。看板を設置する場所や時間帯、周りの環境も考慮した上で、配色や素材を選びましょう。